他者の心を読む
えっ!!!
人の心を読むって!
そんな超能力的な事ができるの?!
って思いましたね(;一_一)?
残念ですが。。。
このコーナーは ”psychology〜心理学” です。
現実的に進めましょ(*^^)v
ということで!
前回の “サリーとアンの誤信念課題” に出てきた “心の理論” の続きです⇩
人は社会の中で生きていく上で他人の心を読む必要があります。
私たちは必ず自分以外の他者との関わりを持ちながら生きていますね。
親は子供に言います。
「自分ひとりで大きくなったと思ってるの?」
子供の頃は思っていました。
「ひとりで大きくなりました」
そんな子供も大人になって、嫌でも他人と関わって成長していく。
その内、他人との関わりが大切に思えたりしていきます。
人の心を読む必要があるのは、他者と付き合っていく必要があるからです。
さぁ、ではでは!
どのようにして他者の心を読んでいくのでしょう。
まず、日常起こっている2つの事に意識を向けてみます。
《1つ目》 万物に心を発見する
動くものすべてに、その運動の原因を 目的、欲求、意図に帰属させる。
人の行動、虫や動物、川の水や雲、転がるボールや落ちてくる羽根にまでも
意志に基づく運動を発見する。
その行動や運動が運動体の意志に基づくという可能性を想定する。
想定することで脅威となる敵の発見を早める。
そうすると人が生存するという事に有利になる。
《2つ目》 他者の視線を監視する
他者の視線が自分を見ているのか、それとも別の何かを見ているのかを
瞬時に判断する。
視線は他者の意図を知るきわめて有力な情報である。
人間が集団生活を営むうえで、誰が親切な人で、誰が危険な人かを知っておくと、
集団生活がスムーズになる。
社会的動物としての人は“他人の顔色をうかがって”生きる必要がある。
他人の顔色をうかがうには、視線の情報がとても重要。
幼児は生後3カ月で大人の視線移動の方向が分かる。
生後1年で大人の視線移動を追う事ができる。
この2つの事を意識することによって心を読むことが可能になります。
すなわち。。。
他者が何を見ているのかを監視することによって他者の意図を読み取ることができるのです。
”他者の心を読む” ということ・・・
☆母親に抱かれた乳児は、見慣れないものが近付くと、まず、母親の顔を見る。
そして母親の顔が穏やかなら、その見慣れないものに手を伸ばす。
母親の表情が その反対なら、見慣れないものに強い警戒心を示す。
親子の間で環境刺激の解釈という、生存上きわめて重要な情報が伝達される。
☆人の先祖は集団で狩りをして大型動物を捕獲するという事を繰り返してきた。
他者の心を読むことで集団生活の中に はじめて協力行動が可能になった。
☆地位の低い おサルが木の上にバナナがあるのを見つけて取ろうとする。
そこへボスザルが登場する。
すると地位の低い おサルは ボスザルがバナナに気付かないように
わざとバナナから視線をそらし、あらぬ方向を見つめる。
ボスザルが去った後、バナナを取って食べる。
「協力行動」が非常に苦手なおサルは「あざむき行動」をする。
★協力行動の能力こそが、ヒトとおサルを分ける決定的な違いのようです!
他人との関わりは、時に暖かくて、時に煩わしくもあります。
そのどちらも、きっとかけがえのない大切な出会いなんでしょうね。
自分の人生を歩いて行きながら、私たちは少しずつ成長していきます。
出会いの中で、自分の成長に協力してくれている他者に感謝していきたいですね。
そして、自分も他者の人生に役立っていると嬉しいですね♥
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《サリーとアンの誤信念課題》
まず、このストーリーをイメージしながら読んでください。
アンとサリーが一緒に遊んでいました。
サリーは おはじきをバスケットに入れ、ふたをして部屋から出て行きました。
アンはサリーがいない間におはじきを四角い箱に移し ふたをします。
そこにサリーが戻ってきました。
さて、ここで質問です!
サリーは またおはじきで遊ぼうと思います。
サリーは おはじきを取り出すためにバスケットと四角い箱のどちらを開けようとするでしょうか?
はい! そうです。
答えは もちろん ”バスケット” ですね(^^)v
大人は簡単な質問のように思われるかもしれませんが
5才以下のお子さんには難しいようです。
Why(・・)?
5才以下のお子さんの頭の中は・・・⇩
サリーは おはじきをバスケットに入れました。
でも、アンは おはじきを四角い箱に移しました。
現在おはじきは四角い箱に入っている事を 5才以下のお子さんは知っています。
サリーがそれを知っているとか いないとかに関係なく
5才以下のお子さんは おはじきの在りかを知っているのです。
なので、答えは ”四角い箱” になるわけですね。
つまり、他者の主観的立場に自分を置いて推論することが困難なのです。
私たちは しばしば他人と関わっていく上で この質問の答えを間違ってしまう事があります。
私はしょっちゅうです(*_*;
これは『心の理論』という概念で
『他者の中にも自分と同じように主観的な世界があり、現実についての判断を行っている』
『他者は他者の主観を持つ』
という事が理解できる能力のことをいいます。
サリーの主観世界と現実世界にはくい違いが生じていて
サリーは現実に於いて「誤った信念」を持っていました。
この課題は「他者が現実とは異なる信念を持っている事がありうる」
という事の理解が『心の理論』の考えに基づいているのです。
『心の理論』をどう捉え あなたの人間関係に どう活かすかは あなた次第です。
サリーとアンのシナリオのように
今の現実を 分かりやすくストーリーにして質問をしたら
もしかして答えは簡単に出てくるかもしれないですね。
ちなみに・・・
自閉症児は この質問は とても苦手のようです。
何故なら自閉症というのは社会行動の障害なので
他者の心を推論する必要のある
「誤った信念課題」に取り組むことが困難だからです。
そこで このストーリーを少し変えてみましょう⇩
アンとサリーが一緒に遊んでいました。
サリーは おはじきをバスケットに入れ、カメラで撮影し
ふたをして部屋から出て行きました。
アンはサリーがいない間におはじきを四角い箱に移し ふたをします。
そこにサリーが戻ってきました。
ここで質問です!
サリーの撮影した写真では
おはじきはバスケットと四角い箱のどちらに入っているでしょうか?
答えは ”バスケット” となります。
これは『サリーの主観』が『写真』に変っただけですが
多くの自閉症児は このシナリオなら正解することができます。
Why(・・)?
「サリーの主観」&「写真」には どんな違いがあるの・・・⇩
それは 非常に理解が難しいようです。
個々の症例が多彩過ぎて 分からないという事です。
分かっているのは
「他者の主観」とは「他者の頭の中の写真」
と イメージすることで
この課題を正解することに結びつくようですね。
自分の心も他人の心も 単純なようで 複雑のようで
だから 自分を見直したり 他人と関わったり していくのかな?(@^^)/~~~